「女の子ものがたり」の着衣入浴シーン

西原理恵子さんの自叙伝的なマンガを原作とする「女の子ものがたり」という映画の中に着衣入浴シーンがありましたので、報告しておきます。

この映画の主人公は、作者自身が投影されている高原菜都美という34歳の女性です。マンガが描けなくなってしまった菜都美がそのスランプから脱出するまでの過程を追うというのがストーリーの大枠ですが、彼女が自分の小学生時代と高校時代を回想するシーンが大きなウェイトを占めています。彼女の小学生時代を演じているのは森迫永依さん、高校生時代を演じているのは大後寿々花さん、そしてマンガ家になった彼女を深津絵里さんが演じています。

菜都美には小学生のときに出会った二人の親友がいます。きみことみさです。この二人も、小学生時代と高校生時代とで違う女優が演じています。小学生時代はきみこが三吉彩花さんでみさが佐藤初さん、高校生時代はきみこが波瑠さんでみさが高山侑子さんです。

問題の着衣入浴シーンは高校生時代を回想するシーンの中にあります。菜都美ときみことみさは山の中で道に迷います。彼女たちは山の中で一夜を明かし、翌日、通りかかった軽トラックの荷台に乗せてもらって下山します。軽トラックが停まったところは銭湯の前でした。トラックの荷台から飛び降りた三人は銭湯に駆け込んで、そして服を着たまま湯船に跳び込みます。豪快かつ爽快な着衣入浴シーンです。このシーンでは、菜都美はセーラー服の夏服、きみこはピンク色の私服、そしてみさはブラウスとベストの制服の上に緑色のジャージを着ています。

三人の高校生が銭湯の湯船の中にいるカットはほとんど一瞬で終わって、銭湯の店主のカットに移ります。このときに店主が言う、「服を着たまま入るな!」というセリフが感涙ものです。

この映画には、菜都美(大後寿々花)ときみこ(波瑠)が水溜りの中でケンカをするシーンもありますので、泥んこ属性のある人とか、キャットファイト属性のある人にもオススメです。

さすらいの元会社員さんは、この映画を紹介するブログエントリーの中で、

翌朝、綺麗な滝で、服を着たまま水浴びをする菜都美とみさ。

哀しい邦画を見た。

と書いておられますが、このシーンは「水浴び」ではなくて、単なる「水遊び」ではないでしょうか。ただし、菜都美が着ているセーラー服のスカートは、かなり濡れていると思われます。